チャーム(お守り)とは、利益をもたらす力の象徴であり、宗教や伝承を起源に持ちながら、何千年もの間、幸運・保護・強さとを願って人々の身につけられてきました。

2012年5月に吉祥寺にじ画廊にて開催された展示「にじの上でダンスを」に寄せて、AからZまでのアルファベット26文字を題材に、26個の小さなお守りをデザインしました。

それぞれのモチーフに、古代から伝えられてきた祈りや願いが込められています。

お手持ちのネックレスチェーンやブレスレットに通して身につける事ができます。


品名
型番
種別
価格
詳細
AtoZチャーム
C4-C□
(□部分にご希望のアルファベットを入れてください)
チャーム
各 ¥7,000 (¥7,350)
silver925
(ご希望により、10金や18金での制作も承ります。お気軽にお問い合わせください)


Apple

りんご

ヨーロッパでは愛・豊穣・若さ・不死を象徴し、丸い形は永遠を表す。広く知恵の木と結びつけられる。

旧約聖書ではエヴァが食べた禁断の果実であり、誘惑と罪を象徴する。
Bird



飛翔能力がある鳥は、天界と地上とを結ぶ使者を象徴するようになった。飛翔は、地上の身体的束縛からの解放を意味する。


したがって霊魂の象徴でもあり、また伝統的に知恵・知性・思考の速さとも関連した。
Clover

クローバー

三つ葉のクローバーはキリスト教徒にとっては三位一体のシンボルであり、四つ葉のクローバーはその珍しさから幸運のシンボルとされる。


四枚の葉はそれぞれ「希望」「信頼」「愛」「幸運」を表す。
Drop



水の滴り落ちるさまを表す涙型は、豊かさと実りを象徴する。

また「露」「雫」を意味するラテン語「ros ( ロス) 」「mary ( マリー) 」は海を象徴するとも言われている。
Egg



豊穣や生命を象徴する。宇宙の始まりとしての卵(宇宙卵)は、多くの創世神話で中心的役割を果たす。

仏教では「無知の卵の殻」を割ることは悟りを開くことを意味し、キリスト教では復活を象徴する。
Feather

羽根

飛躍や上昇の象徴。ネイティブアメリカンの世界では、羽根を手にしている時は真実を語り、自分に正直でなればいけないとされる。

また鷹の羽を誰かに贈ると双方への幸福がもたらされると信じられ、友情の印とされる。

Grape

ぶどう

ぶどうは最も古い栽培植物の一つで、実と葉は活力に満ちた生命と健康的な成長、また幸運を表す。

キリスト教の伝統ではワインはキリストの血を象徴する。
Horn

ホルン

郵便馬車や乗馬によって手紙が届けられていた18 世紀から19 世紀のヨーロッパでは、出発到着を知らせるためにホルンが用いられていた。

ホルンは「知らせ」を象徴する。手紙を待ちわびる人にとっての幸いの音となった。
Ivy



常緑であるため、霊魂の不滅や永遠の生の象徴として結婚式や葬儀で用いられた。

唐草模様は、混ざり合わず永遠に循環すること、それが転じて永遠性や友情や愛のシンボルとされる。
Jewel

宝石

様々な色と光を放つ宝石は、地中から掘り出されるため神的なエネルギーと結びつき、霊的な力と純粋さのシンボルとされる。

石によっては病を癒し身を守る力を持つと信じられ、また高い身分のしるしとして使われてきた。
Key



閉ざされた部屋を開けられる鍵は、叡智・知識・成功のシンボルとなる。

また人に自由を与えることも出来るため、解放の象徴ともなる。
Ladybird

てんとう虫

枝の先端まで登り太陽に向かって飛んでゆくため、太陽の虫として幸運を象徴する。

またナナホシテントウの黒紋は聖母マリアの7つの喜びと悲しみになぞらえられ、豊穣・母性と結びついた。
Moon



夜空で神秘的に輝くさまは希望と啓蒙のシンボルとなった。

太陽と同じように誕生・死・再生を想起させることも多く、また潮の干満を支配し肥沃さを象徴したりもする。女性的な特性から、大地母神に関連づけられた。
Nail



キリストが十字架に架けられたときに、その両手、両足を打ち付けるのに用いられた。

いばらの冠と同様に、キリストの受難、痛みを象徴する。
Olive

オリーブ

平和・名誉・不死を象徴する。古代ギリシャ・ローマとユダヤ・キリスト教では神木とされる。

葉は勝利した者の冠となり、枝は大洪水の後に鳩がノアのもとに運んで、平和を意味した。
Pretzel

プレッツェル

パン屋のシンボルとして多用される。パンは身体と魂の糧、および結束を表す。

パンを裂く事は、共有やキリスト教の聖餐の秘蹟と結びつき、聖餐式においてはキリストの体を象徴する。

Queen

女王

権力と女らしさのシンボルであり、王のシンボルでもある冠は知恵・正義・永遠の繁栄、または勝利へと導く象徴として用いられる。
Rose

バラ

完全と情熱を象徴し、例外なく世俗の愛と神の愛に関係する。

女神達の持ち物ともされ、豊穣・処女性・また美を意味する。つぼみが花開く様子は、秘密と生命の神秘を表す。
Star



星の導き・守護・希望を表すきわめて重要なシンボル。

暗闇の中で灯台のように輝く星々は導き手・向上心を象徴した。星の象徴は国旗や宗教で用いられ、有名人は「スター」と呼ばれる。
Tree



木は常に生・死・再生の強力な象徴とされてきた。豊穣・知識・保護・創造と結びつく。

また、メイポール(五月柱)は古代の豊穣の儀式の際に踊りの中心にあった木を表すとも考えられた。
Unicorn

ユニコーン

ユニコーンは角を一本生やした神話上の白馬である。純潔と、何者にも抑制されない不屈の力・勇気のシンボルとされる。

また優れた徳性を持つ救世主の象徴ともされてきた。
Violet

スミレ

俯いたように花を咲かせる様子から「誠実」「ひかえめ」という花言葉を冠され、謙遜のシンボルとされた。

薄紫色のスミレは「無垢」を、青紫色のスミレは「貞節」を象徴する。
Wheat



主に夏・豊穣・豊かな収穫と結びつけられるが、古代エジプトでは不死の象徴とされた。

収穫された最初あるいは最後の麦には穀物の精霊が宿るといわれ、これをお守りとする習慣が西洋各地に存在する。
Xylophone

木琴

初期の音楽は心臓の鼓動や雷鳴、小鳥のさえずりなど、自然界の音やリズムを基本にしていたものと考えられる。

楽器は自然のハーモニー(調和)と生命の鼓動を象徴し、打楽器は啓示・恍惚・神の真実などを表す。
Yarn



神々によって紡がれた人間の生命を意味する。

神からもたらされた糸をつたって迷宮から脱出するさまがギリシャ神話でも描かれ、道しるべの象徴としても用いられる。
Zelkova

ケヤキ

常緑樹が不死を表すのに対し、落葉樹は再生を象徴する。

また「欅」という漢字は両手を持ち上げたような形で伸びていくというところからついた字とされ、防風林としても重用されたため守護のシンボルとされる。



※ シンボルの逸話につきましては諸説ありますが、代表的なものを紹介しております。


【参考文献】
三省堂「サイン・シンボル大図鑑」 ミランダ ブルース‐ミットフォード
ダヴィッド社「図説シンボル・デザイン 意味と歴史」 高橋正人




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